. Last Update : 2004.05.25

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ブレーキパッド交換


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ここで記載している内容はあくまで私個人の備忘録として記録しているものです。部品の購入、加工、取り付け等は各個人の責任において行って下さい。
万一、ここに記載の内容を実施し破損、汚損、不具合、事故、損害、誤購入等が発生しても、当方へはいかなる賠償、責任等を請求しないものとし、当方はいかなる責任も負いません。
ここで記載の部品の品名、品番、価格は購入当時のものであり、その後変更や廃番になる可能性がありますのでご注意下さい。


走行距離も5万kmを越え、いろいろとメンテナンスの必要が出てきました。
まずはブレーキパッドの交換から。

どんなにスピードが出たって、止まれなければ意味がありません。
いくら曲芸飛行がうまいパイロットでも、着陸出来なければ生きて帰れません(笑)
ブレーキは運動エネルギーを熱エネルギーに変換するための装置で、摩擦による抵抗が高いほど 優れたブレーキと言えます。
摩擦抵抗を高めるには、接触面積が多く、摩擦させる荷重が高い方がより大きな制動力を生み出します。
せっかくなのでローターやキャリパーも大きくしようかと考えましたが、 予算の関係上、とりあえず今回はお手軽に効果が得られるパッド交換だけをすることにしました (^_^;


制動力の高いスポーツパッドはよく効くとは思いますが、ブレーキダストも多くなります。
輸入車みたいにフロントホイールだけ真っ黒というのも嫌なので、スポーツ走行に対応するようなパッドはやめました。
かといって純正では心細いので、今回は純正よりもちょっと効く程度のものということで、 「WINMAX ZCAS」を選びました。

カタログによると、ブレーキダストを抑え、鳴きも抑え、ストリートで扱いやすいパッドだそうです。
まずはブレーキのリザーブタンクから、ブレーキフルードを少し抜いておきます。

一度も補充していなければ必要ありませんが、もし勝手に補充されていた場合、 ピストンを戻した時にフルードが溢れてしまいます。
抜き取る時はフルードをこぼさないように注意しましょう。
フルードは塗装に悪いです。
まずはフロントから。
リフトアップしてタイヤを外します。
キャリパーの上下に固定用のボルトがあります。

(写真では上側のボルトは写っていません)
固定用ボルトのうち、下側のボルトだけを外します。

上側のボルトにはさわりません。
下側のボルトを外したら、キャリパーを持ち上げます。

上側のボルトを中心に回転するように持ち上がります。
ブレーキパッドを外します。

手で簡単に外れます。
左が外した使用後のパッド。右が新品のパッドです。

かなり磨耗しており、残りは約3mmでした。
外したパッドには「シム」という薄い金属板が付いていますので、これを外して再利用します。

シムを付けなくてもブレーキが効かないことはありません(むしろダイレクト感は出ます)が、ブレーキがキーキー鳴いてうるさいです。
シムとパッドの間にパッドに付属のグリスを塗ります。
新しいパッドにシムを取り付けます。
純正パッドにはシムは2枚付いていますが、新品パッドへはシムは1枚だけ使います。

外側のパッドに付けているシムを赤く塗って取り付ければ、赤くないパッドでも赤いパッドのように見えます(笑)
今回は面倒なのでやりませんが、どうしても赤いパッドがお好きな方はいいかも?!
パッドを取り付けます。
手で簡単にはまります。
内側のパッドのピストンに押さえられる部分と(ピストンがパッドに当たる面全部)と、外側のパッドの上端と下端(写真の矢印の位置)にもグリスを塗ります。
パッドが磨耗してピストンがせり出てしまっているので、ピストンを元の位置に引っ込めてやります。
これをしないとキャリパーを元通りに取り付けることが出来ません。

今回は万力を使いましたが、ウォータープライヤーでも可能です。
もしパッドを交換するまでにブレーキフルードが補充されていた場合、ピストンを戻した時にリザーブタンクからフルードが溢れてしまいます。このため、最初にフルードを少し抜いておく必要があります。
あとは、キャリパーを元通りに取り付け、ボルトを締めます。
このボルトにも5-56のような潤滑剤を塗っておくといいでしょう。
次はリアです。

まずはタイヤを外し、その後サイドブレーキを緩めておきます。
キャリパーの上下に固定用のボルトがあります。

リアの場合はサイドブレーキのワイヤーがあるためにフロントのようにキャリパーが上に持ち上がりませんので、 上下のボルト両方とも外します。
リアのキャリパーからサイドブレーキのワイヤーが出ており(矢印)、ワイヤーがアームにボルトで固定されています(赤丸内)。
このワイヤーを固定しているボルトを外します。
キャリパーを後ろへ引っぱるようにすると外れます。
左が使用後の純正パッド、右が新品のパッドです。
リアはフロントほどは減っておらず、5〜6mm程残っていました。
フロントと同じようにパッドを外し、シムとパッドの間にグリスを塗って取り付けます。
内側のピストンが当たるパッドには、ピストンに押される面全部にグリスを塗ります。
ピストンを戻しますが、フロントとは違い、リアはピストンをまわして引っ込めます。

このためリアのピストンには十字に溝が切られています。
ラチェットに取り付けられるピストンを戻すための工具もあります。
専用工具がない場合、ラジオペンチをピストンの溝に入れてコツコツと回してもいいです。


ピストンを戻したら、キャリパーを元通りに取り付けます。
サイドブレーキのワイヤーも忘れずに固定しておきます。

最後にブレーキを2〜3回踏み込みます。
するとピストンがパッドに当たるので、ブレーキフルードがリザーブタンクのMAXの位置まであるかどうかを確認します。
もし不足していたら補充し、多ければ抜き取ります。(フルード交換も同時に行なう場合は、量の確認は不要です)



ブレーキパッドの交換直後は制動力は弱いので、当たりをつけるために「慣らし」が必要です。
様子を見ながらゆっくり走行しましょう。

さて交換後の様子ですが、特に純正と変わったことは何も感じません。
まあキンキンに走る訳ではないので、これでも良しです。



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