. Last Update : 2003.11.29

[ トップページ ]  [ くるまのページ ]

LEDテールウインカー


免責事項
ここで記載している内容はあくまで私個人の備忘録として記録しているものです。部品の購入、加工、取り付け等は各個人の責任において行って下さい。
万一、ここに記載の内容を実施し破損、汚損、不具合、事故、損害、誤購入等が発生しても、当方へはいかなる賠償、責任等を請求しないものとし、当方はいかなる責任も負いません。
ここで記載の部品の品名、品番、価格は購入当時のものであり、その後変更や廃番になる可能性がありますのでご注意下さい。



続きまして〜(パペットマペット風) テールウインカーもLED化しました。




テールランプの時と同じように電球よりも輝度を下げないようにしなければなりませんので、 レンズの後側をくり抜いて作りました。

また「道路運送車両の保安基準」のテールウインカー(後部方向指示器)について、今回LED化するにあたり要所だけを 抜き出してみますと・・・
(方向指示器)
第四十一条  自動車には、次に掲げるところにより方向指示器を備えなければならない。
 2  方向指示器は、次の基準に適合するものでなければならない。
 一  方向指示器は、方向の指示を表示する方向百メートルの距離から昼間において点灯を確認できるものであり、かつ、その照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
 二  方向指示器の灯光の色は、橙色であること。
 三  方向指示器の指示部は、次の表の上欄に掲げる方向指示器の種別に応じ、同表の下欄に掲げる範囲においてすべての位置から見通すことができるものであること。

(国土交通省ホームページより引用)
自動車の前面又は後面に備える方向指示器

上下方向視認範囲
左右方向視認範囲
ということになります。   (国土交通省ホームページより引用)





ウインカー用に黄色もしくは橙色のLEDを探したんですが、赤色LEDのような「これぞ!」というものは見つかりませんでしたので、 今回は輝度と指向角がほどほどのものを選びました。
色についてはLEDサイドウインカーVで使った橙色LEDでは、夜暗くなった時にやや赤っぽく見えるので、 黄色のLED(ローム製 SLI-580YT)を使うことにしました。
作り方はLEDテールランプとほとんど同じです。
まずはレンズの加工からはじめます。

しつこいようですが、加工はしたくないのでソケットに電球の代わりにLEDを10個ぐらい付けたら・・・ などと安直な考えをしてはいけません。
レンズのソケット穴に入る程度のLEDでは21Wの電球に匹敵する輝度は得られません。 せいぜい5Wのテール球程度にしか光らないので昼間は全く見えません。(実験済み!!)
このためレンズを加工して、たくさんLEDを並べて取り付ける必要があります。


テールレンズのウインカー部の後ろ側を、周りに余白を少し残して切り取ります。
LEDの実装方法ですが、これもLEDテールランプと同じように CRDとLED3個を直列につないだものを1つのユニットとし、このユニットを6つ並列につなぎました。 ウインカーの場合はスペースの関係上、これを2列並べています。
レンズをカットした穴より少し大きいぐらいに基板を切りLEDサイドマーカーで 使ったカッティングシートを貼って部品を取り付けていきます。
片側で36個のLEDと24個のCRDを使っています。
視認範囲を広げるために、LEDを左右方向と上下方向にやや角度を付けています。
ここで点灯テストをやってみます。
期待通りの明るさです。
グルーガンで基板をレンズに固定します。





ここで、ウインカーをLED化した場合に起こるハイフラ現象について対策を考えます。
ウインカーを点滅させているリレーは電球が切れた場合に点滅速度を早くして(いわゆるハイフラ)、電球が切れたことを 知らせるようになっています。
ウインカーをLEDにすることにより消費電力が極端に下がり、リレーが電球が切れたと判断し点滅速度が早くなってしまいますので、 LED化後もウインカー回路は電球の時と同じ消費電力とする必要があります。

ウインカーの電球は21Wですので、仮に21Wの電力を消費するためにはどれくらいの抵抗値が必要になるのか 計算してみます。

車の電圧を12Vとすると、
21(W)=電流(A)×12(V) ですので、電流(A) = 1.75Aとなります。

また、オームの法則では、電圧=電流×抵抗値 ですので、
12 = 1.75×抵抗値  抵抗値=6.86オーム
になります。

実際には21WからLEDウインカーの消費電力を引いた値から求める必要がありますが、 要は電球1個あたり これくらいの抵抗を噛ませばハイフラ現象は止められるということです。
但し、点灯直後の電球は手で持てない位に熱くなっていることからも わかるとおり、熱対策を行なわないと抵抗が熱でやられてしまいます。
そこでホーロー抵抗を使おうと思っていたんですが、差し当たっての完成期限が迫っていたこともあり、 テールランプのLED化で使わなくなった ワンテール用の18W球をサイドウインカーに使うことで、とりあえずの対策とすることとしました。

サイドウインカーは元々5Wの電球が使われており、ここに18W球を使うことで消費電力が上がるので、 LED化で下がった消費電力を埋めることができます。
但し、サイドウインカーは5W球を前提にしており配線も細くなっていますので、ここへ18Wの電球を付けると 配線の容量が不足し、最悪、配線が焼けて火災に至ることもあります。
これはあくまで急場をしのぐためのものですので、必ず別の方法で対策をしなければいけません。





配線に接続し取り付けてみます。
左側が電球、右側がLEDです。
電球と同じくらいの明るさで、昼間でも点灯を確認できます。
電球の場合は電気が流れてから点灯するまでにタイムラグがありますが、 LEDはタイムラグなく一瞬で点きます。
左側の電球は点灯しようとしはじめているところですが、右側のLEDでは完全に点灯しています。
LED特有のパッとついてパッと消えるメリハリのある点滅をしますので、 かなりカッコイイです。



[ トップページ ]  [ くるまのページ ]

2002, Hepporon Laboratory ALL RIGHTS RESERVED (何をだ!?)